fi'zi:k arioneにサドル交換
とくにお尻問題はなかったけれど、
- 柔らかいサドルがへたりきっていてさらに柔らかいのが``気になる``
- へたりで明らかにしなりすぎている
- ノーズが僅かに太く感じる
- 白いサドルがいいと最初から決めていた
- arioneかっこいいし好きな選手が使っていた()
などの素敵な理由でサドル交換を決意。(きちんと乗り方に合っていると判断しました)
白いアリオネを探したけれど、現行は黒一色
少し遡って、R1、TRI1、OOに白があったけれど、どれもカーボンレール。
シートポストが対応していないうえお高い。
さらに遡り、CXを越え、無印(初代)アリオネにホワイトがあったのでヤフーオークションで検索。
するとちょうど状態の良さそうな出品があったのでポチ、ポチポチポチポチ…
度重なる時間ギリギリ一分以内での高値更新(嫌がらせかと)に打ち勝ち落札。
じわじわ値段を上げられて状態のもっと良い物の相場と近い値段になってしまった
外観
fi'zi:kはSelle Royal社のハイエンドブランドで、最もプロチームに採用されているすごいやつ。体の柔らかい人用のアリオネ
奇抜で特徴的な見た目はその大きさにより、一般的なサドルが27cmに対し、30cm。実際はノーズが長いのではなく後ろが飛び出ているのだけど
ノーズ付近にあるはずのarioneの字は消え、ところどころ擦れ、潰れてサイドの皮にシワが入っていますが、ほとんどへたってはいません、多分。
横に見えるエラみたいな穴の数はモデルチェンジで変わり、
無印で8個、CXで6個、Rで3個のようです。まあRはデザイン自体が違うので丸分かりですが。
作りが汚い()
革の端がシワシワに見えています。時代を感じる…
今まで使っていた同社のパフォーマンスモデル、seta(5000円ほど)は非常に綺麗な処理がされていたけれど、仕方ない。現行は綺麗らしい
ベースの裾に切り込みがやたら入っていますが、WING・FLEXという腿裏の当たるエラ部分がしなやかに変形しスムーズなペダリングを行えるという触れ込みです。現行のRでは切り込みはやめ、内側に穴を開けることによって変形させているよう。
ここで問題が発覚。やたらと説明文と写真の少ない出品者でしたが、
レールの材質を示すシールが剥がれかけ(どうでもいい)
ICSというクリップシステム(リアライトとか付いて便利)、によって刺さっているハズのエンブレム(かっこいい)がない!!
参考画像
何がNCNRだよ備品がないのを隠すなんて!と悪態をつきつつどうせ外す予定だったので諦めます(欲しかった)
サドルを交換するにあたり、今まで使っていたsetaの中心(先端から14.5cm)の幅を測り、幅が同じところに印を付けました。ほぼ位置は同じようです。
付け替えて前後を合わせ、サドル高を測ってみると、1mmばかり低いですが高さが近く同じ会社だしなと納得。今までより硬くなったのでそのまま様子見。
フラットで有名ですがそれでも多少は弓なりなので、中央の角度に合わせて少しだけ前下がりに(GCNでfi'zi:kの人が少し前下がりを推奨していた)
座面を手のひらで押すとあまり沈まず硬く感じ、反対に指で押すと意外に沈み柔らかいと感じましたが、ノーズ付近にはまるでパッドが入っておらず硬い。
アリオネはモデルチェンジごとにベースの剛性を上げているようですが(へたり防止)対象にパッド量は増えていってるようで、特にノーズ部分は相当厚くなっているようです。
当時のプロ(未だに)にパッド大増量モデルであるTRIを使う選手がいたのも頷けます。当時から流行りだしたサドルの前に座るポジションではなかなか刺さりゴリゴリする。
断面はかまぼこ状、CXやRは台形に近づいているようです。
やや丸い断面としなる裾、広い後部によって、座面のスイートスポットを越えて後ろに座っても、とても足を下ろしやすいです。固定位置(スイートスポット)がないという意見がよくありますが、固定力が低いだけでしっかりあります。
基本は後ろ気味のポジションで足を回し、高速巡航や登坂でかけるときは前に、下りや休憩ではさらに後ろに、という着座位置や骨盤角度を変えつつ走る現代的ライダーに向いていると思います。
が、ノーズが硬いので、この細さでないといけないとか、現行の台形でしなりにくいアリオネが嫌だ、とかいう難民以外は最新モデルをオススメします。
溝入りのバーサスや新しく出た穴あきやラージ(ワイド)を選ぶ方も多そうです。
ローラーで1時間ほど試したところ、普通に座っている分には以前のへにゃへにゃサドルと同じ程度の痛みだったので快適性は高そうです。一応当時は快適性が高いという触れ込みだったとか。
かっこいい(主観)うえに快適(当時のなかでは)逸品だな(2世代型落ち)
[追記]100kmほどの平地ライドで試したところ適度な硬さによるサポートと足の下ろしやすさ、的確な形状(角度)による骨盤前傾時のつまりの解消などペダリングに改善が多く見られたうえ、意外な程に快適性が高くお尻に刺さるほどの極端な前乗り以外なら以前のコンフォートなサドルよりも快適という結果に。
パッドの質が良いのか明らかに衝撃が減衰されている感じ。
柔らかくはないけれどガチガチの振動は来ないから少なくとも踏めているあいだは痛みとは無縁のよう。